2022年9月2日
〜おうち時間の楽しみ方〜 お菓子缶研究家・中田ぷうさんインタビュー
昔は内職のイメージが強かった在宅ワークですが、今はインターネットの普及により仕事の幅が広がり、育児や家庭などで時間が限られる人でも働きやすい環境が随分と増えましたね。今回は在宅ワーカー歴19年、フードジャーナリスト・お菓子缶研究家でもある中田ぷうさんにインタビューをお願いしました。2人の子どもの母として、「働く母」の実感と経験を活かした等身大の記事を多数執筆している中田ぷうさんに仕事と家庭、どちらも大切にしながら暮らしを楽しむ方法とご愛用いただいているADERIA商品の楽しみ方を伺いました。
在宅ワーカーとなったきっかけは?
今から19年前、30歳になったことを機に出版社から独立。以来フリーランスで著者・編集者・ライターとして在宅メインで働いています。ただ、やはり2年前のコロナの影響は大きく、外部での取材や撮影もほとんどなくなり、“98%在宅ワーカー”となりました。
在宅ワーカーになり変わったことはありますか?
外に出る予定があると気持ちも時間も先を見てきちんと行動しますが、家にいるとついダラけてしまったり、家事に夢中になってしまうので、1日のタイムスケジュールは大まかに作って動いています。
また、午前中に以下2つを守ると仕事の時間をきちんと確保できるので実行しています。
・家事は夢中にならないよう「15分」だけ
タイマーをかけて15分だけ家事をします。意外といろいろ片付きます。
・買い物はスーパーのオープンと同時に行って済ます。
昨年、飼育放棄の犬を引き取ったことで、「家族が家を出るのと同時に犬の散歩に出る」も加わりました(笑)。
そしてもともとですが家事の際、手の動きが止まるテレビは見ません。聞き流しつつもニュースや情報はきちんと入ってくるラジオを聞いています。
フードジャーナリストという肩書で活動していますが、高級なレストランや食のトレンド情報を発信するのではなく、私が発信する食の情報はあくまでも“自宅で楽しめる食”。また45年以上集めてきたお菓子缶の記事や本を執筆しています。
仕事部屋は設けず、家族(子ども・猫・犬)の動きが見えるリビングで仕事をしています。とはいえ食事をする部屋でもあるので、仕事道具はIKEAのロースコグにまとめています。
あと仕事を始めてしまうとキリがないので、YOUTUBEなどで作業動画を流して仕事をし、1時間経ったら休憩。ストレッチをしたり、お茶を飲む時間をあえて作るようにしています。また、椅子ではなく、腰を傷めないよう、ヨガボールに座って書き物をしています。
今年、仕事前に15分だけ本を読むルーティンも設けるようにしました。
家事から仕事への頭の切り替えにもなりますし、上の子を出産して以降、約20年間、家事と仕事に追われ、編集者だというのにまともに本を読む時間が取れなかったので(笑)、今年上の子が高校を卒業したことを機に始めてみました。
日々の暮らしで工夫していることは?
「半径3メートル以内で幸せを見つけられるアンテナを磨いておくこと」。これがいちばん工夫していることです。
暮らしというものは果てしなく続くもの。楽しいときもあれば、今回のコロナのように、ある日突然、“暮らしが激変”するときもあります。でも「半径3メートル以内の幸せを見つける能力」が高いと、コロナのような未曽有の事態が起こっても足元の幸せに気づくことができるので、閉塞的な気分になることもありません。実際、不安や不満にもならずに済んでいます。
しかも私の仕事は、“暮らしの楽しみを人に伝える仕事”です。私自身が毎日の暮らしを「つまらないな~」と思っていたら、人に読んでもらえる記事は書けないと思っています。
デザートカップ脚付き深型はワイングラスとしても愛用
オススメのおうち時間の過ごし方がありましたら教えてください。
おうち時間で心がけていることや、おすすめの事がありましたらお願いいたします。
・二十四節気を気にして暮らす
在宅でもこれを気にしていると移り変わる季節を感じることができ、生活リズムにメリハリができます。かつ、自分のバイオリズムがわかるようになります。
・マンガを読む
「ベルサイユのばら」「悪魔の花嫁」などを隙間時間にLINEマンガで読んでいます(無料の範囲内)。お金を払ってでも読みたいマンガは「ちひろさん」。
・コップ・マグカップに凝る
・ドイツ人ばりに換気をする
・家族に内緒のとっておきの自分専科のおやつを用意しておく
・野望ノートを書く
読みたい本や行きたい場所、お店、欲しいものだけ書いた専用のノートを用意しています。
・時間帯によって聞く音楽を変える
朝はクラシック、夜はケニーGかジャスティン・ビーバーのバラードを流しています。
ちなみに仕事のときはその日、テーマを設けてBGMを流します。ここ数カ月のテーマは「80年代」。中森明菜や中山美穂、工藤静香、薬師丸ひろ子を聞いています(笑)。
料理を作るときも必ず音楽をかけます。
・香りを楽しむ
アロマやキャンドルは常に焚いています。
アデリアレトロとの出会いのきっかけ・気に入っている点などをを教えてください。
2019年の発売時に、ネットで見つけ、そのかわいさにハートを撃ち抜かれました。70年代生まれの私にとっては「見たことがある」「親しみのある」ほっとするデザイン。このテイストのデザインはDNAに刻みこまれているので惹かれずにはいられませんでした(笑)。
いちばん気に入っている点は、デザインは当時のまま、機能性は現代なところ。そしてさすが国産ガラスの丈夫さ。女性が持ちやすいサイズなのも気に入っています。
お気に入りは?お気に入りの使い方やおすすめのポイントなどをお願いいたします。
お気に入りは脚付きグラスシリーズとボンボン入れ680。
脚付きグラスシリーズはこれを使うことでテーブルに高低差が生まれ、スタイリングに動きが出ること。そして背が高いので、ちょっと洒落た気分になれる形のグラスなこと。“お外カフェ気分”を家で味わいたいときは絶対にこのグラスを使います。
ボンボン入れ680はとにかく用途が広い!ジョッキサイズ代わりのグラスとしてや、おやつのスナック入れの他、電池式のキャンドルを入れて夜、灯したり、バスソルト入れやフラワーベースとしても使っています。
お菓子缶研究家から見てアデリアレトロのパッケージはどの様な印象ですか?
初めてパッケージを見たときの印象などをお願いいたします。
「やだ! 何これ!? 懐かしい! かわいい! どこに売ってるの!? 箱もかわいくて捨てられない」が正直なファーストインプレッションです(笑)。その後、すぐにネットで検索をしました。
実はお菓子缶の世界も、ブームの前夜となったのは1970年代。この時代の日本のデザインというのは今見ても本当に洒落ているし、かわいいものが多いんですね。それだけパワーと吸引力を持ったデザインなので、アデリアレトロの人気が出たのもある意味、必然だと思っています。
たくさんの質問にお答えいただきありがとうございました。
終わりに
在宅になり、より「時間」を大切に使う方法を工夫されている中田さん。「半径3メートル以内で幸せを見つけられるアンテナを磨いておくこと」という心がけが、魅力的な情報を発信しているポイントだったのですね。
これからも中田さんの活躍が楽しみです!
それでは次回の更新もお楽しみに!
Proflie
中田 ぷう Pu Nakata
編集者・フードジャーナリスト・お菓子缶研究家。大学卒業後、大手出版社に勤務。
2004年に独立。2人の子どもの母として、外食やレストランではなく“家庭で楽しめる食の情報”を発信。
Instagram:@pu_nakata
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